top of page
ソワレ
近付くほど遠ざかる
微笑みは
ほほえみは
重なる度すり抜ける
温もりは
ぬくもりは
てんでサエない話さ
嗤い飛ばしておくれ
「今日」も
「昨日」という花火の
燃えカスの様な
気がするよ
答え合わせ
する暇も無く
フィナーレは迫っている
罪重ね紡ぐ
ソワレの幕が上がる
壊れぬように抱きしめる
面影は
おもかげは
窄めた肩に降り積もる
暮らしの中
埋もれゆく
そんな哀しくもないもんさ
歳を拾うにつれ
今日も
昨日犯した過ちの
言い訳で
終わっちまったよ
サヨナラを
交わす勇気も無く
喜劇を繕っている
皺枯れた笑顔で
ソワレの幕は進む
もっと光を
絶望も
希望も喰らい散らかして
フィナーレが迫っている
罪重ね
這いずり登る
虚飾のステアウェイ
喝采も
アンコールも無く
観客は去ってゆく
塗り重ね
ひび割れ滲んだメイクの下
皺枯れた笑顔で
さらば
君に唄おう
独り
ソワレの幕を引く